1日からポートメッセ名古屋で始まった「マイナビ就職EXPO」。
約450社のブースが並び、初々しいスーツ姿の学生たちが、業務内容などの説明を受けました。
「企業の特徴としては、採用意欲が高くなっている現状がございます。“売り手市場”と考えて問題ないと思います」(マイナビ 福田圭人さん)
コロナ禍以降の業績回復などを背景に企業の採用意欲は高く、学生が有利の“売り手市場”となっています。
「会社説明会は3月1日から」「採用活動は6月1日から」というのは政府が定めたルールですが強制力はなく、実際には、前倒して選考を進めている企業が多いといいます。
「企業の高い採用意欲やインターンシップ、仕事体験が増えていますので、学生と企業の出会いが早くなっていることは事実です」(マイナビ 福田圭人さん)
大学生の内定率は2割超
「リクルート就職みらい研究所」の調査によると、今年2月1日の時点での大学生の内定率は去年よりも4ポイント上昇し、23.9パーセントに。地域別にみると中部地方は28.0パーセントで、他に比べて高い水準となっています。
「周りには内定を2社、1社持っている人はザラにいる感じ。焦りますね。私が遅れているのかという反面、3月から解禁だから大丈夫なのかなという不安も」(大学院1年)
また、内定を獲得した学生のうち、半数近くが2社以上から内定を獲得していて、リクルートは「2月1日までに企業が出す内定の総量が前年に比べ、増えたことが考えられる」と分析しています。
6割が重視「福利厚生」
激化する人材獲得競争に、企業の採用担当者は──
「本当に乗り遅れている感じがすごい。就活のスケジュールが早くなると、早く就活を終える学生が増えるので、その分、出会える学生が減ってきている。優秀な理系の人材確保が難しい」(豊田鉄工 採用担当 山田知裕さん)
学生のほうは、どういった点を重視して企業を選んでいるのでしょうか。
就職情報会社「ディスコ」が学生に尋ねた調査によると、最も多かったのは「福利厚生」で、6割を超えました。「勤務地」や「職場の雰囲気」も「初任給」を上回る結果となりました。
「勤務地と給与面と福利厚生の3つで会社を選んでいる。3つの中だと福利厚生を一番重視している。フレックスタイムだったりリモートワークが可能とか、柔軟な就労ができるのを重視している」(大学3年)
見極める姿勢が大事
入社後のミスマッチを防ぐために、様々な情報を集めて判断する。“売り手市場”だからこそ、見極める姿勢が大事だといえそうです。
「早期化というキーワードはありますが、この3月就職活動っていうのは始まったばっかりですので、合格を持っていないですとか行きたい所が決まっていないですとか、そういったところに焦ることなくしっかり落ち着いて、これからの就職活動頑張っていただきたいというふうに思ってます」(マイナビ 福田圭人さん)
(3月1日15:40~放送 メ~テレ『ドデスカ!+』より)