大学に行きたくない/阿部泰斗

高校2年くらいの時からハードな登校拒否ではないものの学校をズル休みすることを覚えて週に2回くらい朝制服を着ていつも通り学校に行くふりをして駅前の公園に行ってブランコで母親の握ってくれたおにぎりを食べたりしてた。
当時僕はそこまではみ出し切れてないやつだったから何が僕をそうさせてたのかわからないけど変に深刻に捉える問題でもなくて本当にただ学校に行きたくなかっただけ。
とりわけ趣味がないからどうやって時間を潰してたのかいまいち思い出せないけど雲を眺めたり虫を探したりしてなんかすごく楽しかったのは覚えてる。そして日が暮れる頃にあたかも学校帰りのように帰宅してた。
高校を卒業したら1からやり直したくて誰も知らない人ばかりの街の大学に進学し一人暮らしをした。結局大学でも友達ができなくて馴染めず途中から行かなくなって単位も取れず中退しちゃった。
高校生、大学生の時はみんなが僕をバカにしてると思ってたけど今思えば多分誰も僕のこと認知すらしてなかったと思う。
一流大学の歌です。「大学に行きたくない」
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