■日経平均株価 早くも4万円台
日経平均株価は、先週末のアメリカ株上昇を受けて、取引開始とともに4万円の大台に。午前には一時4万0300円台をつけました。急激な上昇への警戒感も強いなか、証券会社の幹部は、今後の株価の動向をこうにらみます。
野村證券 西哲宏執行役員
「(直近の)高値が4万3000円というのを出していて、こちらが弊社のハウスビュー(投資見解)。(日銀の動向など)不確定要素がなくなってきたタイミングで、上値をトライしていけるのではないか」
株価の上昇は、賃上げの追い風となるのでしょうか。
野村證券 西哲宏執行役員
「実際、春闘等では強い数字が出てくるんではないかとの期待がある。私も多くの海外投資家と議論する機会が多いが、そこに対する期待が非常に大きいと」
投資家も注目する、今月中旬の春闘集中回答日。外食大手『コロワイド』は4日、労働組合の賃上げ要求に満額回答したと発表しました。
■期待?警戒?就活戦線にも余波
こうした賃上げの波は早くも、来年春の就活戦線にも影響を与えています。就活イベントでは、初任給引き上げなど企業側からのアピールの声が多く聞かれました。
就活生
「(初任給)手取り20万円超えてほしい。超えていなかったら、ちょっと迷う」
就活生
「アルバイトの最低賃金が増えたので給料いいかなと思っているが、物価が高いので(初任給は)22~23万円は欲しい」
学生優位の“売り手市場”のなか、企業側も必死です。半導体製造装置の設計などを手掛ける『NISSYO』は、初任給1万2000円アップに踏み切ることを決めました。
NISSYO 久保寛一社長
「初任給をこれくらい上げないと戦えないよって。もっと高い会社いっぱいあります。有給休暇の休日数も上げました。うちはもうかった利益をまた次に皆さんの教育に使っていく」
半導体関連株が市場をけん引するなか、これからがチャンスだと語ります。
NISSYO 久保寛一社長
「私たちは半導体関係のお客さまは結構いますけど、半導体の株価が飛びぬけて上がってますよね。だけど実態はそこまで全然いっていない。来年になって日経平均株価が4万円超えるところに、今の景気がどこまで追いついていくか。そこで追いついていかなかったから相当、日本は厳しいですよね」
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