就職活動

超売り手市場…企業はアピール合戦「バンドマン採用」も“フルコロナ世代”就活解禁(2023年3月1日)

3月1日は、就職活動の解禁日。

東京ビッグサイトで始まった合同説明会に集まったのは、主に、来年、社会人になる今の大学3年生です。この代といえば、入学早々、緊急事態宣言が出され、授業やサークル活動が制限されるなどした、いわゆる“フルコロナ世代”です。

合同説明会では、約200社がアピールを繰り広げますが、どのような企業が人気なのでしょうか。
就活中の大学3年生:「なるべく転勤がない方がうれしい。転勤しても都内とか。音楽を頑張ってるんですけど、自分のやりたいこともやって、仕事も頑張って、楽しく生きていきたい」

勤務地がどこになるかわからない、通称“配属ガチャ”。企業側も、そこは気を遣っているようです。
松屋フーズホールディングス担当者:「勤務地域をご自身で選べるような働き方は選択制にはしている。基本的に引っ越すことは、おおよそないかな」

東横イン担当者:「昔みたいに、すごく厳しい目で見るというより学生に寄り添って」

これ、まさに今年のトレンドのようです。
マイナビ・高橋誠人編集長:「(Q.企業側の採用意欲について)コロナ後を見据えて、採用意欲は活発になっているといえる」

就職サービス大手・マイナビによりますと、来年春の新卒採用を「増やす」企業は、文系・理系ともに3割ほどと増加しています。コロナからの経済回復による人手不足を解消するためです。

採用活動の激化が見込まれるなか、企業側から就活生に対して接触を図るサービスが注目されています。
『キミスカ』を運営・加藤佑基事業部長:「企業が学生に向けてスカウトを送って、それに対して学生が『行きたいな』と思った場合、エントリーする“逆求人型”と呼ばれる(サービス)。去年と比較すると、約1.3~1.5倍のペースで企業は増えている」

利用する企業に、メリットを聞きました。
東京海上日動システムズ採用担当・佐藤名さん:「東京海上日動、保険などかなり大企業というイメージと認知はすごくあるかと思うが、東京海上日動システムズまでいくと、そこまで広く認知されていないのかな。いろんなやりとりを介して、『そういう業界・仕事なら興味ありますよ』という傾向は多いかなと思う」

誘われる側にも、利点があるそうです。
スカウトサービスを利用の就活生:「自分があまり見向きしなかった企業から案内が来たりするので、新しい出会いの場にはなるのかなと」

採用の幅を広げる策は、ほかにもあります。

横浜のIT企業が新たに始めるのは、その名も“バンドマン採用”です。バンド経験のある人は、学歴不問、書類も免除。二度の面接で合否を決めるといいます。
システムアイ・葛川敬祐社長:「私自身そうだったが、音楽活動やバンドをやっていると、結構、のめり込んだり、突き詰めて考える人が一定数いる。(Q.ITビジネスとバンドマンの共通点は)想像力であったりとか、チームワークであったりとか、そこから得られる喜びとか。音楽活動と実際のITの仕事で共通項があるような気がしていて、そういう苦難を乗り越えた方々、ITでも成果出せるんじゃないか」
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp

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