(愛知大学3年 加藤七海さん)
「“ガクチカ”に書こうと思っていたことが書けなくて…」
愛知大学3年の加藤七海さん。現在およそ15社の企業にエントリーし、就活真っただ中。直面する悩みは「ガクチカ問題」。
ガクチカとは、「学生時代に力を入れたこと」の略称で、2014年頃から使われだした就活用語。加藤さんだけでなく…
(就活生)
「ほとんど部活やサークルなかった」
「Q『ガクチカ』って書くことありました?
「全然なくて」
大手就職情報会社ディスコによりますと、去年11月、全国1000人あまりの就活生に調査したところ、「『ガクチカ』の内容に困りそうだ」と答えた学生は、およそ半数に上ったということです。
加藤さんは、計画していた上海留学もなくなり、自己PRするものがないと悩んでいます。
目指しているのは医薬品関連会社への就職です。そのワケは…
(愛知大学3年 加藤七海さん)
「起立性調節障害になってしまって」
加藤さんは中学3年間、自律神経の乱れから、朝起きた時に吐き気やめまいに襲われる、起立性調節障害に悩み続けました。ところが、ある飲み薬と出会い徐々に回復。
(愛知大学3年 加藤七海さん)
「その薬がなければ、症状もよくなっていなかったので、今度は私が届ける立場になりたい」
このコロナ禍、みなさんが企業に提出するためのエントリーシートをどう書けば?
(愛知大学キャリア支援センター 後藤憲浩さん)
「学生時代 頑張ったという経験は、大学の時も大学以外のときもあると思う。自分自身が一番輝いた時を書き留めるようにと」
一方、就職支援事業を行う会社は、採用する側について…
(名大社 西田知佳部長)
「(面接で)『大学時代の話をに無理くりしなくてもいいよ』とか『勉強の話でもいいよ』とか企業も気をつけている」
(愛知大学3年 新美峻也さん)
「自分は、企業のことをこれだけ調べましたという熱意が伝わればいい」
新美さんも留学が中止になり、「ガクチカ」としてPRするのは、高校時代のことと決めました。
(愛知大学3年 新美峻也さん)
「今の自分を表すには、一番大学時代のことがいいんですけれど…大学時代の材料が少ないので…」
高校時代は毎日深夜1時まで素振り。手に血豆ができるほど打ち込んだもののレギュラーにはなれませんでした。しかし、チームでは「声のエース」と呼ばれムードメーカーとして頼られる存在でした。
この誇りを胸に、就活用に初めて買ったネクタイを締め、30日、第一志望の企業面接に…
(愛知大学3年 新美峻也さん)
「緊張しましたが、自分のこと表せたと思います。人事も野球に興味があったので、大学のことは聞かれなかったです。いい結果になるといいです」
面接結果は4月7日に通知されるとのこと。
コロナに翻弄され続けた大学生の皆さんに、輝かしい未来が開けること…願っています。
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