2015年映画 ベスト10

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出遅れたがギリ1月ならば申し訳が立つのではないか!!
ということで、MIKADOそれぞれが2015年の10本(+α)を選びました。
原則として、2015年に劇場公開された新作映画から選ぶこととしています。

 

Masataka Ueno

1.ジュラシック・ワールド
2.トイレのピエタ
3.スター・ウォーズ/フォースの覚醒
4.マッドマックス 怒りのデスロード
5.Mommy/マミー
6.野火
7.バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)
8.黒衣の刺客
9.キングスマン
10. ソレダケ / that’s it

非全国公開
アジアフォーカス: 山嶺の女王クルマンジャン

 

Yusuke Morishige

zombi ever

1.恋人たち
2.黒衣の刺客
3.野火
4.ハッピーアワー
5.スターウォーズ/フォースの覚醒
6.マッドマックス 怒りのデスロード
7.海街diary
8.はじまりのうた
9.THE COCKPIT
10.薄氷の殺人

特別枠
ゾンビーバー

番外編
サウダーヂ
反駁
多摩丘陵の熊
ナイアガラ

あまり意味は無いけれど、やはり楽しいベスト10。SNSを見ていると、年末年始はあちこちさまざま好きな映画を出し合っていて、あぁ幸せな季節、とひとりニヤついている。機は満ちたと言わんばかりにエラそうにして、遅れ馳せつつ選んでみたら、どうやらこの度、「記憶と強く響く空気」と「思い知らされた演技」の2つが顔を出してきたみたい。しばしまとめを試みる。

ギリギリまで『黒衣の刺客』がダントツのはずだったが、駆け込みで観た『恋人たち』で信じられないほどに嗚咽し、映画の半分は涙を垂れ流すままに歯を食いしばるという森重の映画鑑賞史上最大の事件が発生。しかも最後には腹の底から感謝を込めて頷かせてくれるだなんて!疑う余地なく1位となった。結婚を目の前にした自らの境遇であったり、ことあるごとに襲ってくる生の絶望であったり、およそここでは言い尽くせないあらゆる今の自分が物語と乱反射した結果であったろうと思う。もちろん、川にあって舟から橋と街を見渡す景色の撮影のよそよそしくも心地よい感じを筆頭に、街というものが、あふれんばかりに生きている人の個の集合であることを実に身につまされる感情と共に表現しているし、風景の現実感とはうらはらに、適切に芝居臭いよい演技を演出しているし、映画のつくりがどこまでも適切であったからこその全身での発作であったに違いない。青空を見上げて安全確認をするシーンなどはこのバランスのとても解りやすい縮図で、直後に暗転を挟んで個人的には思いがけず入れ込まれたと感じた風景のカットに素晴らしい余韻をもたらして、終わるはずのないこの映画を映画の力によって終わらせることに成功している。生きていくぞ、と頷くことが出来た。

この調子では上野と吉井に迷惑がかかってしまうので次へ。『黒衣の刺客』は20年以上前に見た祖父の初盆の風景と強く響きあった。その年死者が出た家を回る集落の盆踊りがやってきて、何やら楽しげに、しかしどこか静かに人が行き来する景色と音を縁側で受け取っていた時に感じた美しさを思い出した。同時に、僕の価値感に強く影響している原体験だと知らせてくれた。

『野火』もやはり山の色やスクリーンから伝わる熱帯の暑さ、臭さに思いが寄っていくのを感じ、監督としてだけでなく、俳優としても塚本晋也という人を心から尊敬した。

『ハッピーアワー』はまだ多くの人がご覧になっていないかと思われるが、初夏の夕方のあの切なさを見事に描ききり、やはり同時に素晴らしく芝居臭い演出を成立させている監督の手腕に圧倒された5時間半であった。

『海街diary』や次点の『岸辺の旅』はアプローチを異にしており、ファンタジーとして構成した世界を描ききることでかえってまっすぐに観客個々の思い出に飛び込んできた。僕にはどストライクであったが、広瀬すず・長澤まさみ連合艦隊による無力化を除くと賛否両論であった公開当時の声にも納得がいく。

その他、『はじまりのうた』が観せてくれた夜であったり、『THE COCKPIT』のオール後の朝の西鉄電車の車窓を重ねあわせてしまうようなエンドロール、『薄氷の殺人』で一緒に見上げた白昼の花火など思い出すだに今年も映画に励まされ、戒められてきたなと振り返っている。こんな中で例の2作がかの順位にあることが何を意味するか、もはや語るべくもあるまい。

映画のよさはこうしたキレイごとばかりではないよ、という意味で『ゾンビーバー』を特別枠、圧倒的に魅了されたが今年の新作でない『サウダーヂ』や頭から離れないぴあフィルムフェスティバルでの3つの傑作は、格好のつかない番外編として。

 

Rikuto Yoshii
A-Walk-Among-The-Tombstones-

・キングスマン
・映画 ひつじのショーン~バック・トゥ・ザ・ホーム
・誘拐の掟
・恋人たち
・シャイニング(爆音映画祭 in YCAM)

・セッション
・パレードへようこそ
・スターウォーズ フォースの覚醒

殿堂入り マッドマックス 怒りのデス・ロード

番外2015ベストゲーム Fallout 4 (PS4)

2015年に劇場鑑賞した映画は140本。ベスト10がつくれず、8本を順不同で選出しました。
そして「マッドマックス 怒りのデス・ロード」に関しては殿堂入りということにさせて頂きました。これについては上半期ベストで十分語った…

否!!!

その後はビジュアルブック「メイキング・オブ・マッドマックス 怒りのデス・ロード」、前日譚コミック&アート集「マッドマックス 怒りのデス・ロード:COMICS & INSPIRED ARTISTS」、そしてソフトに収録された数々の映像特典と、さらにマッドマックス世界に身を沈める品々に手を伸ばし、2015年は僕にとって「マッドマックスの年でした」の一言に尽きてしまうと言っても過言ではない!

この映画の魅力については、ビジュアルブックの序文、ジョージ・ミラー御大による「いかにも”映画的”な映画……それこそが、こんなにも長期間にわたってわたしたちが奮闘努力し、達成しようとしてきたものだ」の言葉に集約されていると思う。
去年から噂されていた白黒バージョンも、オーディオコメンタリー付きでソフト化されるかもしれないとのことで、口を開けて待っています。

そしてここから10本をカンタンに…

・「キングスマン」は、仕立屋を覗くとダブルスーツを着こなしたコリン・ファースが足を組みウイスキーの入ったグラスを片手にこちらを見ている…というショットで、「あ、抱かれてもいい」とマッドマックスのトム・ハーディぶり(3ヶ月程度)に酔わせてくれただけでなく、教会での皆殺しアクションにやられ、イギリスの2階建てバスがドリフトして人をなぎ倒すシーンでやられ、脳みそ花火大会でやられ・・・!そして”Free Bird”はじめ、マシュー・ボーンはサントラが良い!
改めて見返すと編集荒かったりして思うところもありますが、スパイ養成シーンも楽しかったし、これはやっぱりベスト入り!

・「映画 ひつじのショーン ~バック・トゥ・ザ・ホーム」は、ユナイテッドシネマのタイアップ広告などを散々観ても全く興味がわかなかったのですが、ちょっと良い評判を聞いたので行ってみると完全やられたパターン。この頃はまだ、なにかマッドマックスらしき要素があるものはみな「マッドマックスだった!」と言われていましたが、確かにひつじのショーンはマッドマックスでした(意味不明)。
しかしオープニングから、「6才のボクが大人になるまで」でコールドプレイの”Yellow”が流れた時のような懐かしさと多幸感に包み込まれると自然と涙が。そしてその曲が中盤流れるあるシーンでは、劇場内の子どもたちが爆笑する一方、大人たちの鼻をすする音があちこちから聞こえるという、僕なりに言えば「気まずくならないクレしん」で最高の映画体験の一つでした。本当に誰にでも勧められる!天丼ギャグも効いていて、そして最後は「ドア!!あ・・・あ~~(涙)」と、いやー笑って泣いた!

・「誘拐の掟」は、劇場で1回しか観ていないにも関わらず、いまだに何度も頭をよぎるくらい好きです。リーアム・ニーソン出演作はこの頃「ラン・オール・ナイト」もやっていて、そのラストも一瞬前作「フライト・ゲーム」を彷彿とさせながらもとんでもなく燃えるシーンでこれも最高だったのですが、「誘拐の掟」は本当に僕にとって非の打ち所のないサイコ・サスペンス・アクションでした。これもオープニングのカフェシーンで一気に引きこまれます。凄まじい緊張感に美しいショット、気の利いた台詞。脇役も全て光っていて最高のハードボイルド映画ですよ!

・「恋人たち」は、今年は邦画が豊作だったと感じた中で、個人的に一番心に残ったので選出。自分はこの中の誰でもない、が、誰でもあるような気がする。あまりに重い悲劇に対して、ほんのちょっとの喜び、でも、救われるかもしれない。どこからか涙がひたすら流れ続けていましたが、エンドロール終わってつかの間映しだされる光景にやられた。自分のきったない部屋の掃除をせねばと胸に刻みながら号泣。

・「シャイニング」は、「爆音映画祭 in YCAM」で「脳みそとろける爆音ホラー・オールナイト3本立て!」という最高の企画で、「エクソシスト2」、「イグジステンズ」に続いて3本目が「シャイニング」。オールナイト上映に合わせた睡眠をとることができなかったので、どこかで寝てしまうかなーと思っていたけれども、無理でした。「エクソシスト2」のイナゴイナゴイナゴ、「イグジステンズ」は一瞬、絶対に観客が緩んでるだろうところで「ドーーーーーーン!!!!!!!」と殺しにくる怒涛の爆音が鳴り響き(あの瞬間音で風が発生した)、そして「シャイニング」に至っては、去年爆音福岡で一度観ているにも関わらず怖くて怖くて、終わってからも心臓が痛かったほどで、3本とも心から楽しかった。中でも「シャイニング」は、終盤怖さのあまり展開を忘れ、シェリー・デュヴァルと一体になるほどで(ウサギのきぐるみと男がベットで何かやってるあれを観てしまうところは死ぬかと思った)、上映前の樋口さんいわく「眠くなってくる時間だから高音が脳に突き刺さるように調整した」とのありがたい計らいもあり、極上の体験をさせてもらいました。福岡爆音に1日たりとも、1本たりともいけなかった悔しさ悲しさ惨めさよ…。

書いていたらなんだかんだ長くなってしまうので、ここからもっとシンプルに。

・「セッション」は、キチガイ教師の教え子は大変、な話かと思ったら、同じ土俵に上がって真っ向勝負するという、素晴らしい展開に涙。なんといってもラストの演奏、そしてその切れ味!ですか!観直してないけど、上半期ベストで書いた感想の通りだと思います。ニーマン君の彼女、メリッサ・ブノワのドラマ版「スーパーガール」が超楽しみ。

・「パレードへようこそ」。マイノリティ同士がいがみ合っている場合ではない、手を組んで巨悪に立ち向かおう!未見の方はぜひ「キンキーブーツ」も合わせて観てもらいたい。

・「スターウォーズ フォースの覚醒」。子どものころに最初の3部作を何回も観ていたけれど、冷めてしまっていた情熱が再燃した、というのもあるけど新しい登場人物が皆良い!!なかでもオスカー・アイザック演じるポー・ダメロンがやばい。なんだこの気持ちの良い男は。初日初回にいけず、祭りを逃したかもしれないとちょっと心配でしたが、同じ鑑賞チームにスターウォーズオタク外人集団がいたおかげで最高に楽しい映画体験もできました。頭にタイファイターをつけた外人さんに写真撮ってくださいと言う勇気が欲しかった…

年々映画館で観る映画の本数が増えているけど、ひとえに「これ映画館で見ときたかった」という後悔をしたくないがため。
2015年は豊作だったと思うのですが、140本観てうまくベスト10がつけられないのはマッドマックスのせいなのかなんなのか。

例えばほかに、「シェフ 三ツ星フードトラック」、「私の少女」、「バクマン」、「フォックスキャッチャー」、「グリーン・インフェルノ」、「マイ・インターン」、「クーキー」、「ムーンウォーカーズ」、「アメリカン・ドリーマーズ」、「Mommy」、「ナイトクローラー」、「The Peanuts Movie」、「ピッチ・パーフェクト」、「君が生きた証」、「セバスチャン・サルガド/地球へのラブレター」、「グローリー/明日への行進」、「ストレイト・アウタ・コンプトン」、「クリード チャンプを継ぐ男」、「ヴィジット」、「ハッピーボイス・キラー」、「WISH I WAS HERE」、「野火」、「岸辺の旅」、「黒衣の刺客」、「激戦」、「滝を見にいく」…などなど。
「ゾンビーバー」はベストに入らなかったが、これがないと寂しい1本。今後の「ゾンビーバー」はこれからも観に行くのだ。

そして始まった2016年、「イット・フォローズ」が今のところのベストです。ぜひ観ていただきたい1本!!

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