ソレダケ

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「シャニダールの花」、「狂い咲きサンダーロード」の石井岳龍監督作。ロックバンドbloodthirsty butchersの音楽を大音量のBGMとして使用し、染谷将太や村上淳、渋川清彦、綾野剛とアンダーグラウンドな世界が似合うキャスト達が地下で生きる人々の戸籍情報を巡る事件に臨む。メインビジュアルはモノクロであるが、「モノクロだから、、、」と言うだけで避けるのはもったいない作品だ。上映期間はあとわずか、劇場へ走れ!

あらすじ
住処は空き部屋、日々食べものを探している。そんな生活を送る主人公・大黒砂真男-ダイコクサマオ-(染谷将太)は、チンピラ・恵比寿大吉-ヱビスダイキチ-(渋川清彦)が”ブツ”のやり取りに使っているコインロッカーから金の入ったバッグを盗む。しかし、その中にはお金以外にハードディスクも入っていた。ハードディスクを返せと要求する恵比寿、その背後には千手完-センジュカン-(綾野剛)の強力な犯罪組織が絡んでいた。

冒頭の恵比寿に追われつつ街を走り回るシーンは途中から笑えてくる。それは撮り方にあって、背景がボケてて人物しかピントが合ってないからその表情に自然と注目してしまったからかもしれない。そんな始まりだったけれど、大黒(染谷)の生い立ち設定が悲しく、ヒロイン南無阿見-ナンムアミ-(水野絵梨奈)の現状を抜け出そうとする一途な姿も良くて、破壊的な旋律のBGMが流れてもどこか心は冷静に観ることができた。

悪役たちはそれぞれに自分の分をわきまえている連中なのだが、心のどこかで主人公たちと同じように現状を打破してマイナスな世界から抜け出したいと思っていて、そういう思いも結果としてラストの盛り上がり要素になっている。

ラストは観ている側も一気に現実に戻って来るような驚きの展開で、BGMと同じように感情の振れ幅が大きな作品だった。

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